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熊よけスプレーを対人の護身用として使用出来る?

熊被害への対策として「熊よけスプレー」は効果も高いことで知られています。そんな中当店へのお問い合わせでよくあるものが「熊よけスプレーは対人の護身用品として使用できますか?」といったものです。確かに、「催涙スプレー」と名前も見た目も似ているので気になります。
こちらの記事では熊よけスプレーは対人用として使用出来るのか、催涙スプレーとの違いについて解説していきます。

対人用として使用できる?できない?

結論から言うと、使用できるけど、護身用品のプロとしておすすめはしません。
その理由について、当店で販売している「熊よけスプレー ホワイトウルフ ベアシールド60」を軸に説明します。
当店取り扱いのものをはじめ多くの熊よけスプレーの噴射タイプは「噴霧」です。これは一般的なヘアスプレーのように、ノズルを押したら細かい粒子が一面に広がります。熊よけスプレーも同じで、唐辛子成分が霧状に広がり、それを熊が吸い込むことで肺に作用して撃退することができるというものです。
この説明だけだと対人用にも使用できそうだと思われるかもしれませんが、噴霧タイプのスプレーの注意点として「風の影響を強く受けやすい」というものがあります。暴漢に襲われそうになった時に噴霧タイプである熊よけスプレーを噴射したとき、万が一自分に向かって風が吹いてきたらスプレーの成分が自分に降りかかってきます。そうなると唐辛子成分の影響を受けて肌がひりついたり咳が止まらなくなるという効果どころか、暴漢を撃退できず襲われる可能性も考えられます。
熊よけスプレーは成分的に人に使用できないという訳ではなく、噴霧タイプという特徴が対人の護身用として向いていないため、当店ではおすすめしておりません。対人の護身用には、水鉄砲のように噴射されて狙いもつけやすく風の影響を受けにくい「催涙スプレー」がおすすめです。

メリット・デメリット

ここからは「催涙スプレー・熊よけスプレー」それぞれの特徴によるメリットとデメリットを解説します。熊よけスプレーは対人の護身用としてはおすすめしないと先程書きましたが、「今にも襲われそうで手元には熊よけスプレーしかない」といった状況の時はためらわず使用しましょう。

催涙スプレーのメリット・デメリット

メリット:液状で水鉄砲のように噴射され、狙いをつけやすい。風の影響を受けにくい。サイズ、デザインなど様々なものから選ぶことができる。
デメリット:直接かけないと効果が薄いため、人よりもスピードが速い動物に対しての使用は不向き。

熊よけスプレーのメリット・デメリット

メリット:霧状に広がるので狙いをつけずとも効果が発揮できる可能性が高まる。熊を寄せ付けないよう予防として辺りに噴霧するという使用方法も可能。
デメリット:霧状のため風の影響を強く受ける。

まとめ

・熊よけスプレーは対人の護身用として「使用できるけどおすすめはしない」
・対人の護身用には噴射時狙いもつけやすく風の影響もうけづらい「催涙スプレー」を
・噴霧タイプのスプレーは人間よりもスピードが速い熊などの動物に適している
・成分的に熊よけスプレーが人へ使用NGというわけではないので、状況によってはためらわずに使用する

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