面識もない通りすがりの不特定の人に危害を加える「通り魔」は、いつどこに現れるか分かりません。2024年に入ってから、刃物を使用した通り魔的な事件が多発していることをご存知の方も多いと思います。2024年9月に、東京都渋谷区で面識のない男から女性が刃物で切り付けられるという事件が発生しました。「人を殺したくてやった」と犯人が言っていることから、無差別的な事件であることが分かります。
通り魔の心理や、通り魔に遭遇しても狙われないようにするための防犯対策・持ち歩きたい防犯グッズ。万が一、通り魔に襲われた場合どういった行動をとればいいのかご紹介致します。
日頃から持ち歩きたい防犯グッズ
万が一、通り魔に遭遇した、襲われたという時に使用できる、日頃から持ち歩きたい防犯グッズをご紹介致します。護身用品を所持する前には念のため最寄りの警察署へ最初にご相談されることをおすすめいたします。
防犯ブザー
防犯ブザーはカバンに気軽に装着できます。そして、防犯意識の高さを周囲にアピールできるので、犯罪抑制効果を期待できます。
通り魔に襲われてしまったときは、いざというときに声の代わりとなり、危険を周囲に知らせてくれます。
フラッシュライト
フラッシュライトは、懐中電灯とは比べものにならないぐらいの眩しさで相手の目をくらませ、その隙に逃げるための護身用品です。ライトなので気軽に持ち運びも出来ることから、近年非常に安全な護身用品として注目を集めています。こちらの商品は最大の明るさが「3000ルーメン」と非常に強力ながら、超小型な手のひらサイズであることが魅力です。護身用だけでなく、万が一の災害時の防災用としてもおすすめの商品です。
催涙スプレー
催涙スプレーは、相手の目や口元に向けて刺激物を噴射し、逃げるための時間を確保するための防犯グッズです。通り魔に襲われてしまった場合には、通り魔の顔面に催涙スプレーをかけて、すぐに逃げましょう。
注意点は、通り魔以外の人に噴射しないようにしましょう。場合によっては罪に問われることもあります。緊急時に身を守る方法として使うようにしましょう。
防刃・防刺商品
当店取り扱いの防刃・防刺(ぼうし)商品は、見た目は通常と変わらない手袋や服ですが、刃物への耐性があり「切れない」「刺せない」ものを指します。
人は何かを向けられた時、とっさに手で掴もうとしたり、ガードしようとしがちです。
もし、刃物に切り付けられたとしても、防刃グローブをしていたり、防刺素材の服を着ておくことによって、素手の時よりも手を負傷することが減り、致命傷を防ぎ、その場を回避できる可能性が高まります。
通り魔に遭遇した時どうすればいい?
万が一、通り魔に遭遇した時や、自分が狙われてしまった場合、どうすればいいのかご紹介致します。
その場からすぐに逃げる
一番にとるべき行動は、「すぐに逃げる」ことです。
目の前で刃物を振り回している場面など、突如想像もしていないことが起こると、どうしても脳の認知が遅れ、その場に立ち尽くしてしまいがちですが、危険を察知したらとにかく逃げることを考えましょう。
重い荷物など迷いなく捨てる
逃げる際に、荷物があって動きにくかったり、走りにくいと感じた場合は、自分の命を守るためにも、荷物は捨てて逃げましょう。
具体的な言葉で助けを求める
通り魔事件に巻き込まれた場合、周囲に助けを求めることが大切です。
その際は「警察を呼んでください!」など、具体的な言葉で叫びましょう。ただ悲鳴を上げているだけでは、周囲の人も何が起こっているのか分からないためです。
防犯グッズを活用する
最終手段として、ご紹介した防犯グッズを使用しましょう。
その場合は、催涙スプレーや防刃グローブ、警棒が役に立つでしょう。
通り魔の心理とは
通り魔事件の犯人は、どのような心理で犯行に及ぶのか、簡単にご説明致します。
家庭や社会に強い不満を抱いている
通り魔の多くは、家庭や社会などに対し、強い不平や不満を抱いている傾向があります。
そして、特定の誰かを狙うのではなく、人の多く集まる場所で「誰でもよかった」と、犯行に及ぶ傾向が多いです。
自らの命を絶つことを目的としている
通り魔は、自分の境遇に不満を抱くあまり、他者への怒りとともに、大きな絶望も感じています。
しかし、自ら命を絶つことは恐怖を感じるため、殺人事件を引き起こし、死刑を求刑されることを望んでいる傾向があります。
注目を浴びるため
通り魔は、テレビやSNS、マスコミを騒がせたい、周囲の注目を浴びたいといった「孤独感」や「自己顕示」などの心理によって、犯行に及ぶ傾向があります。
注目を浴びたいがために、人の多く集まる場所や、昼夜関係なく事件が起こる可能性があることを認識しましょう。
通り魔に狙われないための防犯対策
まずは通り魔に遭遇してもターゲットにされないことが重要です。
そのために日頃からできる防犯対策をご紹介します。
ながら歩きをしない
通り魔は、ターゲットを決めずに犯行に及ぶため、警戒心が薄そうな人を狙います。
警戒心が薄い人とは、スマホを触りながら音楽を聴きながらの「ながら歩き」をしていて、周りの異変に気づけない人です。
隙を見せないためにも、外出中は警戒心を持って行動しましょう。
出来るだけ動きやすい服装をする
通り魔に狙われないためにも、日ごろから動きやすい服装にしましょう。
また、万が一襲われた際も、走りやすいボトムスやスニーカーがおすすめです。
人の多い場所には注意する
前述の項目でも述べた通り、注目を浴びたいがために、人通りの多い場所で犯行を起こしやすい傾向があります。
人が多く集まる場所では、特に、警戒心を持って行動しましょう。
まとめ
以上、通り魔の心理の説明や、通り魔に遭遇しても狙われないようにするための防犯対策・持ち歩きたい防犯グッズ。万が一、通り魔に襲われた場合どういった行動をとればいいのかご紹介致しました。
いつどこで巻き込まれてしまうか分からないため、日ごろから警戒心を持って行動することが大切です。
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