数ある防犯グッズのなかでも比較的メジャーな存在として、広く普及しているスタンガン。
名前や形は知っているけれど、そもそもの仕組みや使い方はよくわからない……という方も多いですよね。
「持ち歩いても大丈夫?」「スタンガンの所持は違法?」「スタンガンで相手が気絶することはある?」「人体への影響は?」など、今回はスタンガンの基礎知識をご紹介していきます。
スタンガンとは
スタンガンとは、身体に微弱な電流を流すことで電気ショックを与えて、ビリビリした傷みによって相手を動けなくする防犯グッズのひとつです。
相手は激しい痛みとともに全身の筋肉がこわばり、一時的に動けない状態になるので、襲いかかってくる相手の攻撃を一瞬で抑えることができます。
スタンガンは携帯型や店舗・自宅用などさまざまな種類が展開されていて、至近距離で役立つハンディータイプにはスマホ型やカードケース型、キーホルダータイプなど目立たずに携行できる商品も揃っています。
また、相手との距離を保ちながら使えるバトン型やフラッシュライト一体型のスタンガンも、店舗や自宅の防犯対策として所持している方が多い人気商品です。
スタンガンの仕組み
電流が流れることから危険性が高いと誤解されがちなスタンガンですが、多くのスタンガンに使われている主電源となるバッテリーはアルカリ性電池です。
威力のあるタイプの商品説明には「200万ボルト」や「250万ボルト」と記載されているものがあるので不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に人体に流れる電力は数ミリアンペアと微弱に調整されています。
あらかじめ人体に深刻な影響をもたらさない程度の電流が流れるように設定されているので、スタンガンは相手の身体を著しく損傷することのない安全な護身用品のひとつです。
スタンガンの携帯について
手軽に持ち歩けるスタンガンは、銃刀法違反には触れません。しかし、スタンガンを携帯するのは注意が必要で、スタンガンを携帯しているという事実自体が軽犯罪法に問われる可能性があることは否めません。
しかし、自宅や店舗など敷地内で所持するのは問題ありません。実際に事件に遭遇した時にも、相手にスタンガンを使用すること自体は正当防衛となれば合法です。
自宅や店舗、オフィスや事務所の防犯対策に不安を感じている方は、手頃なスタンガンをひとつ置いておくだけでも安心感が高まります。
スタンガンの正しい使い方
スタンガンは、相手との距離が少し離れた状態から、放電の音と光を相手に見せることで相手を威嚇して怯ませ、戦意喪失させる為の護身用品です。
ですが、もしも逃げる事が間に合わず、相手に直接当てて放電する事になった時、スタンガンを当てる場所はどこでもOKです。必ずここに当てなければならない、という身体の部位はありません。
相手の腕や手に当てても良いですが、一般的には足などの下半身の方がよけにくく、当たりやすいのでおすすめです。相手のどこに当てても電流が流れることを覚えておきましょう。
また、スタンガンを当てて放電する場合、時間の目安はおよそ3~5秒程です。相手に最初に衝撃を与えてから3~5秒程しっかり当て続けることで、より相手の動きを制限することができます。
もちろん、人体に直接当てず、スタンガンを持っていることを相手に見せつけ、空気中でバチバチと放電させるだけでも威嚇効果があり、痴漢や通り魔を撃退できます。
気絶や死亡?人体への影響は?
スタンガンの使用による気絶や死亡など人体への影響についてですが、日本国内で流通している防犯グッズは人体に深刻な影響をもたらさないように調整されています。
そのため、スタンガンを使って相手が死亡したという例は、日本国内の販売品については一例もありません。
気絶については、激しい痛みや筋肉の収縮、神経の麻痺など電気ショック状態に、相手が驚いて気絶する可能性はありますが、ごく稀です。
また、スタンガンの威力はあくまでも一時的なもので、後遺症のような深刻な被害をもたらすものではありません。「相手がビックリして気絶する可能性がある程度」の安全な防犯グッズと考えて大丈夫です。
そもそも、スタンガンをはじめとする優れた防犯グッズの目的は、自分が逃げるための時間稼ぎです。一時的に相手を動けない状態にしたり、威嚇してひるませておいて、その隙に逃げたり通報するようにしましょう。
まとめ
スタンガンはいかつい見た目や電流が流れることから危険視されることが多いですが、日本で販売されているスタンガンは安全設計で、女性や子供でも使えるメジャーでスタンダードな防犯グッズのひとつです。
スタンガンを使う上で注意しておきたいのは、相手に奪い取られないようにすること。ストラップ付きのものを選んで、手首に巻いた状態で使用すると良いですよ。
「防犯グッズのボディーガード」にはさまざまな種類のスタンガンが用意されているので、お客様の身の安全を守るための一助としてお使いください。
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