ひったくりの事件やニュースを聞いたりはするけど、自分は被害に遭わないだろうと思っていませんか?ひったくり被害に遭う可能性は誰にでもあります。いつ、どこで遭うか分からないため、日ごろから意識することが大切です。
どんな人が被害に遭いやすいのか、どうすれば防げるのか、もし被害に遭ってしまったらどうすればいいのか、ひったくりについてご紹介致します。
ひったくりは年間どのくらい起きているのか
ひったくりの認知件数は、年々減少傾向です。令和3年の認知件数は544件です。
そのうち、大阪府におけるひったくりの認知件数は100件。この数字は残念ながら、全国でワースト1位です。
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令和元年 |
令和2年 |
令和3年 |
認知件数(件) |
1,552 |
877 |
544 |
警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」より(40P参照
ひったくりの被害者は7割以上が女性
ひったくりの被害者は、女性の方が7割以上と毎年同じような構成率となっております。
しかし、男性の方でもひったくり被害は起きているため、油断は禁物です。
年齢別では、20歳代と60歳代以上が多く被害に遭っています。
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令和元年 |
令和2年 |
令和3年 |
認知件数(件) |
1,552 |
877 |
544 |
うち女性被害 |
1,159 |
674 |
412 |
構成率(%) |
74.7 |
76.9 |
75.7 |
警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」より(40P参照)
ひったくりはいつ起きやすいのか
ひったくり被害が最も多い時間帯は、20時から22時までの間(15.1%)、次に18時から20時までの間(13.4%)となっています。また、18時から24時までの間で見てみると40.9%と半数近くを占めており、仕事終わりなどの帰宅途中に狙われることが多いようです。
そして、給料日後に銀行やコンビニATMでお金を下した後の周辺の道は注意です。財布にお金が入っていることを狙ってくる可能性が高いためです。
歩道のない夜道が危険
ひったくり被害は夜間に多く発生しております。ひったくりの手口で多いのは、道路上でバイクや自転車に乗った人から、勢いよくカバンを盗られるケースです。
夜間に帰宅する場合は、人通りが少なく暗い道は避けて、明るく歩道のある道を選んで帰宅するようにしましょう。
「ながら歩き」に注意
帰宅中にスマホを触りながら、音楽を聴きながら、など「ながら歩き」していませんか?
こういったスキを狙ってカバンが盗まれてしまいます。
ひったくりの防犯対策・防犯グッズ
ひったくりは、特に女性が狙われやすく、夜間に発生しやすいという傾向が分かりました。
ひったくりに狙われにくくするために、どのような対策を行えばいいのかご紹介致します。
歩行中の防犯対策
歩行中の防犯対策として、下記の点を意識して行動してみましょう。
●カバンは車道と反対側の手に持つ。
●歩道がある道を歩き、車道から離れた建物側を歩く。
●ながら歩きをしないようにする。
●時々後ろを振り返り、不審者がいないか確認する。
●後ろからバイクの音が聞こえた時は警戒する。
●ショルダーバッグはたすき掛けにする
自転車に乗っているときの防犯対策
自転車で走行中に、カゴに入れたバッグが狙われることもあります。自転車の場合、カゴにひったくり防止ネットをつけることが効果的です。
・ガードネット
自転車やバイクのカゴなどに使用できる合成ゴム製のガードネットです。
付属のフックをカゴにひっかけるだけで、簡単にひったくりなどの対策ができます。
荷物をハンドルにかけるのは危険
カバンの取っ手や、荷物をハンドルにかけている方がいますが、ひったくりに遭った際に、その反動で自転車のハンドルが引っ張られて転倒し、けがや事故に繋がってしまう可能性があります。
荷物をハンドルにかけるのは危険なのでやめましょう。
ひったくり被害にあってしまったら
ひったくり被害に遭ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。
カバンには、貴重品やお金、自宅の鍵などが入っているため、どうにかして取り返したいと思いますが、自ら犯人を追いかけるのは、力や体力がないと難しいかと思います。
とにかく大切なのは、犯人の特徴(顔の特徴、身長、体型、服装、使用車両など)を覚え、周りに人がいれば助けを求めましょう。そして、なるべく早く110番通報することです。この素早い連絡が、犯人逮捕の可能性を大きくします。
まとめ
どんな人が被害に遭いやすいのか、どうすれば防げるのか、もし被害に遭ってしまったらどうすればいいのかなど、ひったくりについてご紹介致しました。
ひったくりは、女性が狙われやすく夜間に発生しやすいため、帰宅時は特に注意が必要です。防犯意識を持って、ひったくりを予防しましょう。