防犯訓練で見る機会の多いさすまたですが、実際どんなものなのかや正しい使い方がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、さすまたとはどんなものなのかや正しい使い方、選ぶときのポイントなどを紹介します。
さすまたとはどんなもの?
さすまたは別名叉護杖(さごじょう)とも呼ばれているアイテムです。江戸時代から使われており、不審者の動きを止めるために使用されます。学校や施設、店舗などに常備されていることが多く、年に1回程度講習が行われることもあります。
さすまたを使う目的は、時間稼ぎの場合がほとんどです。不審者の動きを抑え警察の到着を持つために使用するだけで、捕まえる目的では使用しません。
さすまたの正しい使い方
さすまたの使い方は、相手の腰や胴を抑え込む「胴押さえ」や相手の肩から胸にかけて抑え込む「袈裟押さえ」、片足をさすまたで抑え込む「足押さえ」の3種類があります。
さすまたのUの字の先は、ゴムで出来ているため壁に抑えつけても滑りません。またさすまたは壁だけでなく、床にも押さえつけることができます。
使用する際は、1人ではなく大勢で不審者を囲むようにしてください。さすまたは長さがあり扱いにくいため、1人で使用するのは危険です。もし不審者が暴れてしまったとき、1人だとさすまたを奪われ、危害を受ける可能性もあります。さすまたを複数個使用し、不審者が確実に動かないように対策するようにしてください。
さすまたを選ぶときはどこを見る?
さすまたを購入することは、なかなかありません。そのためどこを見て選べばいいかのわからない方も多いと思います。
ここではさすまたのどこを見て選べばいいのかについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
リーチの長さ
さすまたの先までの長さが短すぎると、不審者から攻撃される可能性があり、長すぎると扱いにくくなってしまいます。安全に不審者の動きを止めるために、事前にリーチの長さを確認するのが大切です。
先端の形状をチェック
さすまたは商品によって先端の形状が異なります。どういった使い方をしたいのかで、購入するさすまたを選んでください。
相手を捕えやすいか
さすまたは不審者の動きを抑えるために使用するため、相手を捕えやすいかも選ぶ際のポイントになります。
足を捕えやすいかや動きを止めやすいかなど、実際の動きをイメージして使いやすいものを選ぶようにしてください。
保管や持ち運びのしやすさ
さすまたは縦に長い防犯アイテムのため、保管に場所をとったり持ち運びにくかったりします。
保管しやすく持ち運びやすいさすまたが欲しい方は、伸縮性のある商品がおすすめです。伸縮性のある商品だと、通常時は短くしておけます。
保管場所の狭い店舗でも、コンパクトに収納して置けるのもポイントです。
使いやすい!おすすめのさすまた3選
さすまたはシンプルで使いやすいものから、機能性が高い商品までさまざまな種類のものが揃っています。
ここでは使いやすいおすすめのさすまたを3つ紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてください。
スタンダートタイプのさすまた
長さが固定されているスチール製のさすまたです。こちらのさすまたは先の部分と真ん中の棒の部分、持ち手の部分を3つに分けられます。使用しないときは短くコンパクトに解体しておけるので、店舗や施設、学校など場所を選ばずに設置できます。
軽量で強度の高いさすまた
重さ約690ℊの使いやすい軽量のさすまたです。軽量なだけでなく、高強度なカーボン製なのも特徴になります。
持ち手部分には握りやすいグリップが付いているため、使用時に力が込めやすくなっています。またロックピンの位置を変えられるので、10㎝ごとに長さを調節可能です。
女性の多い店舗や施設に置いておくのにぴったりな商品です。
レッグ(足)専用のさすまた
レッグ(足)に使用するために作られたさすまたです。はまり込むと暴漢がつかみずらく、なかなか外れないように金具周辺にはとがった金属がついています。
また先端部分のプラスチックを回すことで、本体を伸ばしたり短くしたりできます。持ち手が錆びにくいステンレスになっているだけでなく、長さを調整できるプラスチック部分も強度の強い素材を使用しているため、壊れる心配もありません。
先端の金属部分によって怪我をする可能性があるので、使用するときはもちろん、保管するときも気を付けてください。
まとめ
ここまでは、さすまたの正しい使い方や選ぶ際のポイント、おすすめのさすまたなどを紹介してきました。さすまたは不審者の動きを止めることが目的のアイテムなので、正しい使い方を理解してから使用するのが大事になります。
「防犯グッズのボディーガード」では、さすまた以外にもスタンガンや催眠スプレーなどの護身用品を多く取り揃えています。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。