模造刀は日本刀の形態を模して作られたもので、コレクションしている方もいらっしゃるほど人気のアイテムです。しかし模造刀でも持っていると問題になるときがあるんです。
そこで今回は、模造刀は持っていても問題ないのか、所持が違法になるケースや禁止されていることなどを解説します。これから集めたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
模造刀とはどんなもの?
模造刀とは、日本刀を模して作られた金属製品です。主に亜鉛や真鍮、アルミニウムなどの合金類を素材に作られています。
模造刀は本物の日本と違い刀が付いていないため、高い殺傷力はありません。刀が好きな方がコレクションしていたり、劇やコスプレで使用されたりすることが多いです。さまざまな種類の刀があるのも模造刀の特徴で、刀のモデルによって価格は大きく変化します。
模造刀の種類
模造刀はさまざまな素材から作られています。ここでは模造刀の種類について解説するので、ぜひご覧ください。
プラスチック製の模造刀
プラスチック製の模造刀は安い価格で購入できます。主に観光地で売られていることが多く、コスプレや学校などの劇で使用されてます。
天然木で作られた模造刀
天然木で作られた模造刀は、表面にメッキ加工が施され本物の日本刀と変わらない仕上がりになっています。しかし強度や重さは本物と異なります。観賞用に購入したい方におすすめの模造刀です。
真剣に近い素材で作られた模造刀
真剣に近い素材で作られた模造刀の中には、素材選びから完成まで職人さんが手作業で仕上げているものもあります。よりリアルな商品が欲しい方にぴったりの模造刀です。
模造刀は持っていても問題ない?
模造刀には刀が付いていないため、日本刀や銃の所持や取り扱いを規制する「銃砲刀剣類所持等取締法」には該当しません。しかし日本刀と見た目が似ているので、正当な理由のない場合の模造刀の携帯は禁止されています。
この場合の正当な理由とは、模造刀を購入した帰り道や武道の修行者が稽古に向かうとき、映画や舞台で使用するために持ち運ぶときなどです。屋外に模造刀を持ち出す場合は、必ず専用のケースに入れ持ち出すようにしてください。
模造刀の所持が違法になる場合
模造刀を持っているだけでは違法になりませんが、人に危害を加えられるように加工したり、隠し持っていると違法になる場合があります。ここでは模造刀の所持が違法になるケースを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
模造刀と加工したとき
模造刀を所持しているだけでは違法になりませんが、加工すると違法物と見なされ有罪になるケースもあります。
銃砲刀剣類所持等取締法には、「ある程度の加工によって殺傷力を有するようになる刃物で、社会通念上、「刀」の形態を有する物が刀剣類である」と記載されています。そのため加工後の模造刀は刀剣類と見なされ、所持していることが違法になるのです。
また模造刀と呼ばれる刀の中には、軍刀や指揮刀などの刀部分を潰したものもあります。これらの刀は、加工することで簡単に刀を作ることができるため、刀が付いていない場合でも違法物とされます。知らないうちに持っていたとならないよう、購入前にしっかりと確認するようにしてください。
模造刀を隠して持ち歩く
模造刀は正当な理由がある場合のみ、専用のケースに入れて持ち運ぶことができます。そのため一目で模造刀とわからない状態で持ち歩くと、隠していると判定され罪に問われる可能性があるのです。
刀の付いていない模造刀であっても、模造刀で人を殴れば相手に怪我をさせる自体になります。謝った持ち運び方で誤解を生まないよう、模造刀を運ぶときは気をつけるようにしてください。
模造刀のお手入れ方法
模造刀は本物の日本刀のように錆つく心配がないため、難しいお手入れは必要ありません。丁寧にお手入れしようと、真剣をお手入れするときに使用する打粉や研磨洗剤を模造刀に使うと、メッキ処理が剥がれ、刀身がボロボロになってしまうことがあります。メッキが剥がれることで、合金が錆び修復できない状態になってしまうため、絶対に使わないようにしてください。
模造刀をお手入れするときは、アルコールを柔らかい布に含ませ、刀身の汚れを優しく拭き取るだけで大丈夫です。また鞘や柄の場合は乾いた布で優しく汚れをふき取ってください。お気に入りの模造刀を綺麗な状態で保管しておけるよう、覚えておいてください。
まとめ
ここまでは、模造刀は持っていても問題ないのか、所持が違法になるケースや禁止されていることなどを解説しました。模造刀の取り扱い方を間違えると、罪に問われることもあります。知らなかったとならないよう、模造刀を購入する前に何だダメなのか調べておくようにしましょう。
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