富士山や阿蘇山など日本には、100を超える活火山が存在します。しかし火山が噴火したときにどうすればいいのか、適切な方法を知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、もしも火山噴火したらそうすればいいのか、注意点や準備グッズと共に解説します。ぜひ最後までご覧ください。
火山噴火で考えられる被害とは
火山が噴火することで、どのような被害が考えられるのでしょうか。ここでは火山噴火による被害をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてください。
噴石
噴石とは、その名の通り噴火したときに飛んでくる石のことです。噴石の大きさは小さいものから大きいものまでさまざまです。
噴火と同時に空中に飛びだすため、周辺の建物や付近にいる方に当たる可能性もあります。最悪の場合、亡くなるケースもあるので、火山噴火が起こった際は丈夫な建物や登山中の場合は岩陰等に避難したり、頭を守るようにしてください。
火砕流
火砕流とは、火山灰や軽石などを含んだ煙のようなものです。火砕流の速度は時速百km以上、温度は数百℃に達することもあります。火砕流は谷筋に沿って流れるため、火山が噴火したら、谷筋や窪地には近づかず、火口から離れる方向に避難しましょう。もし火砕流が見えたら、直ちに流れと反対方向に逃げましょう。
火山灰
火山灰とは、溶岩や鉱物のかけらです。とても細かいため遠くまで飛ぶのが特徴です。呼吸するときに吸い込んでしまうこともあり、目や鼻・のど・気管支に異常が起きたり、ぜんそくや肺に持病がある方は症状が悪化する可能性もあります。
また道路や屋根などに積もることで、交通や建物へも影響します。噴火した火山から距離がある場合でも風向きによって飛んでくる可能性があるため、気を付けてください。
土石流
火山灰や噴石が雨や川の水によって流されると土石流になります。また冬は火山周辺に積もっている雪が噴火の影響で溶け、土石流となるケースもあります。
特に山のふもとや川沿いに住んでいる方は、土石流が発生しやすくなっていないか、災害情報等を確認するようにしてください。
溶岩流
溶岩流は、火山から流れ出した溶岩が流れてくるものです。溶岩は1000度以上にもなるため、近くにある木や建物はすぐに燃えてしまいます。
溶岩流の流れはゆっくりですが、周辺の建物などに火がつき燃え広がる可能性があるので、すぐに避難するようにしてください。
火山噴火後の注意点
火山噴火後はさまざまなものが飛んできます。そのため自身の身を守るために、マスクやヘルメットを必ず着用するようにしてください。
また火山灰が皮膚に触れることで、痛くなったり腫れたりする方もいらっしゃいます。避難する際はできるだけ肌を覆えるものを着用し、速やかに移動するようにしてください。
避難する際に自家用車や自転車を利用する際は、交通事故にも気を付けなければなりません。火山灰は視界を悪くするだけでなく、道路に積もりブレーキを効きにくくします。いつも以上に安全運転を心がけるようにしましょう。
火山噴火前にやっておきたい3つのこと
火山噴火はいつ起こるかわからないため、事前に備えておくことが大切です。ここでは、火山噴火前にやっておきたい3つのことを紹介します。ぜひ参考にしてください。
ハザードマップの確認
自治体ごとに、火山噴火がどのぐらいの被害をもたらすか想定し作成したハザードマップがあります。ハザードマップと避難場所を事前に確認し、安全に避難できるようにしておきましょう。
避難グッズを準備する
火山が噴火した場合、周辺にいる方はすぐに避難する必要があります。ここでは、火山噴火が起こったときのために準備して欲しいグッズをいくつかご紹介します。
■ヘルメット
火山が噴火すると、噴石が飛んでくる場合があります。噴石の中には高速で飛んでくるものもあるため、しっかりと頭を守る必要があります。
これは避難する際も同様です。安全に避難するために、ヘルメットを必ず着用するようにしてください。
■非常持ち出し袋
地震などの災害時にも使える非常持ち出し袋は、火山噴火で避難するときにもぴったりです。どの災害でも避難に必要なものは大きく変化しないため、別々に作っておく必要もありません。
非常持ち出し袋はすぐに持ち出せるように、玄関付近に収納しておくのがおすすめです。使用期限が記載されているものがある場合は、定期的に確認するようにしてください。
山に入る際は必ず登山届を提出する
登山する前は必ず登山届を提出するようにしてください。登山届を提出することで、もし噴火し救助が必要となっても大体の場所を予測し迅速に救助に行くことができます。
自分の身を守るために、忘れずに行ってください。
まとめ
ここまでは、もしも噴火したらそうすればいいのか、注意点や準備グッズと共に解説しました。登山をする方や活火山付近に観光に行く方も、噴火した場合の対処方法を知っておく必要があります。もしものために、知識として覚えておいてください。
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